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2007年12月 3日 (月)

宮崎駿監督の創造した「ルパン三世」像

またまた、お久しぶり。

この所、色々な方の、ルパン三世についてお書きになっているブログを片っ端から見て歩いています。自分が知らなかった情報や、面白いお話が聞けて楽しいですよ。

その中でちょっと気になる話。

「カリオストロの城」。世間では名作だということになってるが、作品のよしあしはともかくとして、出てくるルパン、あれはないんじゃないの?というお考え。

あの作品に出てくるヒーローは何もわざわざルパンでなくとも、もっと他の正義の味方のヒーロー、宮崎駿さんが作り出したキャラで、十分やれたんではないかと。

そのことは以前私も書いています。最近のルパンはやたら、やさしい、物分りのいいおじ様になっちまって、泥棒としての哀しさやズルさ、裏街道を突っ走ってきた悪党の本性が十分描ききれていない、とか書きましたよね。

この人もその点をとても残念に思っていらっしゃいました。

霧のエリューシヴなどで見るルパン三世はとてもとても物足りなく、そういわれて考えてみると、「カリオストロの城」であんなに奮闘苦戦して、ルパンがあの話の中で盗んだものといえば、「クラリスの心」だけだったりして。

他の話でも盗みに失敗して散々な目にあってますけど、盗めるのに盗まなかった話って、他にないです。あっと、ありました。またまた、宮崎駿(正確には照樹 務監督のお名前で出てますが。)さんの作品で「さらば愛しきルパン」Sndシリーズ最後の話です。

なぜ、宮崎さんは、ルパンに盗ませなかったんだろう?

今まで考えたこともなかったのですが、素朴な疑問が湧いてきました。

宮崎さんが「盗み」や「殺し」がきらいだから?

いえいえ、そんなことはないでしょう。宮崎作品の色々なキャラが、盗みも殺しも平然と(時には悩みながらも)やっている作品も見てきましたし、特別教育的な意図があって、そんな設定にしたのではないことは確かです。

ルパンの性格を描写するのに、ここでちょっと別の話をいたしましょう。

2ndシリーズ 132話。「ゴールドバタフライ」というオークションにかけられた蝶をおとりにして、その蝶の生息地にあるという巨大な金鉱のある秘境を探し当てるという話です。

ルパン一味は、その蝶をオークションで落札するために、一晩で三軒の銀行をはしご襲撃して、100万フランを強奪します。ところが、オークションの競争相手である悪党は、まんまと蝶を落札し、その秘境に出かけていって、何百万の蝶のすむ「人類最後の楽園」といわれる自然の宝庫を根こそぎ焼き払ってしまいます。

ルパンの考えでは、「オレたちは人様の迷惑になることは何もしちゃいねえ。だが、アイツのやることは人間のすることじゃねえ!」

3軒の銀行を爆破することは、彼にとって「人様の迷惑」にはあたらないのだけど、美しい自然や生き物たちを無差別に殺すことは彼の生き方にとっては、絶対に許すことのできない悪魔の所業。次元が止めるのも聞かず浅はかにも、悪党が焼き払う重火器の前に立ちはだかって正体を晒してしまう。

「殺しと善人の金には手を付けない。」(もっとも、やむを得ず殺してる場合は数知れずありますが。数えた人がいます。なんと合計96人以上殺しています。)

これは、彼の盗人としてのポリシーであり、悪党としての自分に科した足かせでもあります。弱い者や自然、命あるものにたいする理不尽な暴力や殺人を何よりも許せない奇妙な信念を持った泥棒ということはこれまでの作品を通じてもご存知でしょう。

多分あなたもそうでしょうが、私は彼の中にある光と闇の狭間にある「人間らしさ」にとてつもなく惹かれます。泥棒という非人間的な(?)稼業に手を染めながら、人としての温かさや、やさしさを失わない彼の生き方にいとおしさを感じてしまいます。

さて、宮崎駿監督がこの作品を脚本にされる時、ルパン三世の何を一番魅力に感じ、それを映像化しようとなさったでしょう。

色々な見方ができると思いますが、私は、一つには、裏街道を歩いてきた男の、光と陰の狭間の部分かもしれないと思います。

若い頃から悪事に染まり、泥沼を這い上がったルパンのような大悪党だからこそむしろ、深い闇に包まれていても輝きを失わない清廉なユリの花のようなクラリスに鮮烈に惹かれてゆく。

ルパンが若い頃、重傷を負ってクラリスに助けられた出会いのシーンで宮崎さんがていねいに演出していらっしゃいます。

高い塔に忍び込んでクラリスを助け出す時の言葉。「悪者に捕らえられ、高い塔に閉じ込められたお姫様を助け出す、それは全て泥棒の仕事なのです。」

泥棒としてのプライドと彼流のユーモアなのですが、その心の底には大切な人への切ない思いが隠されている。

別れの場面。クラリスをしっかりこの手で抱きしめて、彼女をさらっていきたいのにできない、その資格がない自分自身のそれまでの人生。きっとあの時ルパンは生涯を通じて初めて、自分が泥棒であることを恥じ、できればクラリスとともに、明るい光の世界にもどりたいと願ったことでしょう。

こんな男を演じさせるのに、ルパン三世以外の誰がふさわしいでしょう。

宮崎さんは、今までのルパン三世のこれまでの悪行を知りつつあえて、「いいおじ様」の役を演じさせました。

それは、決して奇跡のヒーローとしての彼ではなく、今までになかった彼の光の部分、「清らかな、まっとうな人生に対する憧れ」「ゲームではなく、真摯に愛し合えるかもしれない人との出会い」を通して彼が迷い、苦しみ、葛藤する生身の人間であることを表現したかったのではないでしょうか。

とはいえ、カリオストロの話の終わりには、不二子を追っかけるおなじみのルパンに戻っちゃいましたけどね。 

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